准看護師から正看護師になるルートはいくつか考えることができ、1つは全日制の学校に2年間通う方法だ。この方法であれば、座学を1年と実習を1年行うだけで正看護師になることができる。しかし、このルートでは一般的な学生と同じように、平日の9時から17時までの授業を受けなければならない。そのため、働きながら正看護師を目指すには難易度が高くなってしまう。現実的な方法としては、アルバイトで生活費と学費を稼ぎながら、学校に通うことだろう。
もう1つ考えられるルートが、定時制の学校に通うことだ。定時制の中にも夜間、昼間、週3回の通学といった3つのパターンがある。どのパターンでも、座学の2年と実習の1年をこなす必要があることには変わりない。それぞれで授業を行う時間が異なるため、自分に適している時間を選ぶのがオススメといえる。例えば、日勤で働いている人は夜間の授業が受けやすいだろう。夜勤専従という働き方を選んでいる人は、昼間に時間ができるため、その時間を利用して授業を受けられる定時制が向いている。日勤も夜勤もこなさなければならない人は、週3回の通学が現実的だ。
他にも通信制を2年行うことで、正看護師になれるルートも存在する。しかし、このルートには条件があり、准看護師として10年以上の実務経験を持っていなければならない。10年以上の実務経験という条件は厳しいが、ベテランの准看護師が正看護師を目指す場合にはオススメのルートだろう。正看護師になるための勉強に専念したい場合には、休職を選択するのも良い方法かもしれない。